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『ロード』 (''Load'') は、アメリカのヘヴィメタルバンド・メタリカ が1996年6月4日にエレクトラ・レコードからリリースした6枚目のスタジオアルバム。リリース週に6万8千枚を売り上げ (これはメタリカの最大初週売り上げである) 、発売直後の週に最も売れたアルバムとなり、Billboard 200の1位を4週連続で記録した。アメリカにおいて500万枚以上売り上げ、アメリカレコード協会 (RIAA) 5xプラチナに認定された。アルバムのマーケティングをかねて事前に"Until It Sleeps"、"Hero of the Day"、"Mama Said"、"King Nothing"の4枚のシングルがリリースされている。 ブルース的でありカントリー・ミュージックの特徴をもつ本作は、従来のバンドのヘヴィメタル・スラッシュメタル的なサウンドから脱したことで、一部のファンからは批判を集めることとなった。ドラムのラーズ・ウルリッヒ曰く「このアルバム、そして俺たちがこのアルバムを通じてやりたかったことは、俺にとってはメタリカの全てであり、すなわち異なることを探求することなんだ。探求することをやめたら、その時点でくたばっちまうってことなのさ。」 ==音楽様式== 商業的な成功を得た『ブラック・アルバム』(『Metallica』) から約5年を経てリリースされた『ロード』は、バンドが彼らのスラッシュメタルのルーツとは異なる、むしろ伝統的なヘヴィメタルに近い特徴や集合的なサウンドを含むものであることを表していた。前作リリース時点で、最終的にアルバムに収録されることになる14曲が作曲の軸であるジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒの手により、ラーズのスタジオ”The Dungeon”にてデモ作成まで始まっていた。バンドは1995年春、約一年作業することになるレコード・プラント・スタジオ (The Plant Studio) で30ものデモを作成し、ブラック・アルバムのレコーディングにも参加したボブ・ロックと再びチームを組むことになった。 1980年代のバンドサウンドを特徴づけるスラッシュメタルの様式はほとんどなくなり、リズムギターの刻みリフの録音においてもジェイムズだけでなくカーク・ハメットがよりブルージーな音とプレイで参加している。加えて、ラーズはこれまでのアルバムに見られた速く複雑なツーバスを廃し、よりシンプルなテクニックとスタイルで最小限のアプローチに留めた。その上、ジェイムズの作詞にも変化が見られ、多くの人が最も個人的であり内観的だと感じるような詞を書いた。アルバムの代表曲である"Until It Sleep"は彼の母の癌闘病の末迎えた死を取り扱っており、"Mama Said"もまた母との関係をテーマとしている。これら全ては『メタル・ジャスティス』や『メタル・マスター』に見られる政治的、社会的なニュアンスからの出発を示していた。 今作は78分59秒と、メタリカのスタジオアルバムで収録時間が最も長い作品となった。初版には単に「78:59」とだけ書かれたその長い収録時間を豪語するステッカーが添付されていた。結果として、"The Outlaw Torn"がアルバムに合わせて約1分短縮しなければならなくなり、フルバージョンはシングル"The Memory Remains"に"The Outlaw Torn (Unencumbered by Manufacturing Restrictions Version)"として10分48秒で収録されている。シングルのバックカバーには次のように説明がなされている。「『ロード』の最終作業をしていた時、レコード会社が俺たちに『78分59秒より1秒として長くできないし、そうでなければ根本的に曲を飛ばさない限りCDが鳴ることはないだろう』と言った。14曲でだいたい30秒ほど超過していて何らかの対処がなされなければならなかったから、"Outlaw"のイカした最後のジャムをカットしたんだ。」 『ロード』は全曲半音下げチューニングとなっている最初のアルバムである。しかし、既にこれまでのアルバムでも半音下げの"The God That Failed"(『Metallica』より)や全音下げとなっている"Sad but True"(『Metallica』より)や"The Thing That Should Not Be"(『Master of Puppets]]』より)などの曲がある。なお、オーストラリア盤には他では見られないボーナスインタビューCDが付属している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロード (メタリカのアルバム)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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